株主・投資家の皆さまには、日頃より格別のご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。2025年6月24日付で代表取締役社長に就任いたしました榎本雅仁でございます。
1997年にオムロン株式会社にてエンタテインメント分野の新規事業を開始し、2003年にオムロンエンタテインメント株式会社(オムロン100%資本)を設立、2007年にマネジメントバイアウトによりフリューとして独立いたしました。現在の私たちの主な事業領域は、キャラクターIPをアミューズメント専用景品のぬいぐるみやホビーフィギュア、ゲーム、アニメに多角的に展開する「世界観ビジネス」と、創業事業であるプリントシール機及び関連WEBサービスを軸として主に若年女性をターゲットとした「ガールズトレンドビジネス」です。
昨今では物価上昇や関税等の通商政策への懸念から金融市場が非常に不安定となっており、世界的に景気動向が不透明な状況が続いています。そのような環境下で、今後日本を代表するビジネスになり得る“エンタテインメント”が、人々にもたらす価値は拡大傾向にあります。そして私たちフリューは各事業を通じてその一翼を担える存在になっていきたいと考えています。具体的には、これまでプリントシール機を通じて顧客に“かわいく”なる体験価値を届け続け、クレーンゲーム景品で顧客に“かわいい”ぬいぐるみやフィギュアを提供してきました。言わば、日本の沢山の顧客に対して“かわいい”をプロデュースしてきました。
そして現在、私たちは2028年3月期を最終年度とする「中期ビジョン」の目標達成に向け、“かわいい”をプロデュースできるという強みを活かしながら、良質なエンタテインメントを創出する企業として海外を含め、様々なチャレンジに取り組み、成長すべく邁進しています。
2025年度は、連結売上450億(前期 442億73百万円 1.6%増)、連結営業利益30億(前期 22億39百万円 27.9%増)、連結経常利益30億(前期22億80百万円 31.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益 21.5億(前期 16億27百万円 32.2%増)という業績予想としており、「増収増益」を必ず達成します。世界観ビジネスでは、海外事業で増収を狙っていきます。特に中国で展開を加速させていく予定です。ガールズトレンドビジネスでは、プリントシールのプレイ回数約3,100万回(前期約3,000万回)を増やし、ピクトリンク会員のプレミアム化を促進させ、25年度月末有料会員124万人(前期末有料会員 137万人)を狙います。フリューニュービジネスでは、24年度での赤字部門の撤退により収益面での大幅な改善を図る予定です。また、アニメに関しては6月にフリュー・ピクチャーズ株式会社を子会社として設立し、専業会社としての事業活動を開始いたしました。これにより有力版権のアニメ化とキャラクターマーチャンダイジングへの展開などを狙っていきます。全社費用としては、中期ビジョンの実現のために重要な組織風土の改革や人材育成も強化し、従来の定義や施策の抜本的見直しを進行中であり、各セグメントへの支援費用等を含んでおります。
企業理念「人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!」のもと、お客さまに魅力ある良質な商品・サービスをお届けし続けるべく、 “エンタテインメント”の無限の可能性を信じて、全員で一丸となり未来を切り拓いてまいります。投資家の皆さまにおかれましては、引き続きご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
フリュー株式会社
代表取締役社長
榎本 雅仁
